子どもが「本物の学力」を身につけているかどうかは、作文を書かせてみればわかる
作文指導は技術的にたいへん難しく、とくに力を入れている先生でないかぎり、学校の国語の授業の中で子どもが作文を書かされる機会はあまりありません。
しかし、子どもの考える力をみるうえでも、またそれを伸ばすうえでも、作文を書かせるのはたいへんよい方法です。
小学校の高学年になると、作文の好きな子どもと嫌いな子どもに、はっきり分かれるようです。
そのもっとも大きな要因は、やはり本をよく読んでいるかいないかですが、低学年のうちから文章を書くことに慣れているかいないかによっても変わってきます。
そこで、ぜひお母さんが、家で作文を書かせてみてください。
いやがらせないコツは、まずあまり長いものを書かせないこと。
原稿用紙は一枚400字ですが、悪のうちは半分の200字程度が適当でしょう。
もちろん、長く書きたがったら自由に書かせてください。
テーマ(題)は何でもかまいませんが、子どもがいつも接しているもの、最近の印象的な出来事などから、はじめるのがいいでしょう。
「同じ題で、お母さんも書いてみようかな」という感じでいっしょに書いて、あとで朗読しあったり、子どもの作文に返事を書いてあげたりというような方法もいいと思います。
文章の流れがきちんと整っていて、全体として言いたいことが伝わってくるようなら、心配はいりません。
「本物の学力」が身についていると考えていいでしょう。
このとき、誤字・脱字やこまかい「てにをは」のまちがい、文章のうまい・へたで判断してはいけません。
それはまた別に指導する必要がありますが、とりあえず内容だけに注目します。
考える力のついていない子どもの作文は、話が途中でとんでまた戻ったり、途中で別の話に変わってしまっていたりします。
同じことについて、最初は「楽しかった」と書いているのに、終わりでは「つまらなかった」と書いていたりもします。
書きはじめるまえに、何をどう書くかを、頭の中でまとめることができていないからです。
こういう場合、中学年以上でしたら、まずメモをつくらせて構成を考えさせるという方法が効果的ですが、低学年のうちは難しいでしょう。
テーマを決めたらまず、それについてしばらく話し合って、それから書かせるというのも一つの方法です。
まず書かせてみて、それを読みながら、「これはどういこと〜?」「どういうところがおもしろくて、どういうところがつまらなかったの〜?」などといろいろ質問をし、頭の中で整理させて、もう一度書かせてみてもいいと思います。
なかには、たとえば「電車で○○駅まで行って、それから歩いて動物園に行きました。
最初に猿を見て、つぎに象を見ました。
それからおべんとうを食べました……」というように、事実だけを羅列した文章を書く子どももいます。
こういう子どもは、感情表現が苦手だということですから要注意です。
こういう場合も、やはり質問をしながら、じっくり引き出してあげるのがいいでしょう。
「象さんどうだった?」「大きかった?」「どんなことしてた?」
「子どもの象さんがいて、かわいかった」「そうなの。お母さんも見たかったな。そういうことを書いてくれたら、もっとおもしろかったのに」
こういう会話の中で、子どもの気持ちをしだいに引き出すようにしてそうすれば、すらすら書けるようになるでしょう。
お母さんは、ついうまい文章を書かせようと、あれこれ教えてしまいがちです。
「ここはこう書いたほうがいいわよ」とか、ときには「ここはこうだったんじゃないの?」などと、書くべきことを勝手に決めてしまったりもしますが、これは逆効果です。
これでは、子どもの書こうという意欲をそいでしまいます。
子どもに書きたいことを書かせ、お母さんはそれを引き出すことに徹する。
そのことに、くれぐれも注意してください。
お気に入りのブックマーク・RSSに登録 »
関連記事
サイトマップカテゴリー:子供がつぶれない為の勉強法、学習法
トラックバック(0)
http://yg-away.biz/mt/mt-tb.cgi/1829

