忘れものをしないようにあ母さんが準備をしてしまうと、子どもの学力は上がらない
子どもが学校へ出かけるとき、「忘れものない?」という言葉は、多くのお母さんの日ぐせになっているようです。
子どもがこの時点でもう一度確かめればいいのですが、急いでいるうえ、もう慣れっこになってしまっているので、あまり気にとめません。
せっかくお母さんが心配しているのに、子どもは忘れものをしてしまいます。
それが、たまのことであれば、しょうがないでしょう。
でも、授業に使うたいせつなものを、いつも忘れるということになると話は違います。
「つぎの授業は角度の勉強をするから、かならず分度器を持っていらっしゃい」「つぎの授業は地図帳を持ってくるんですよ」そういった指示が出されたとき、かならずといっていいほど忘れてくる子どもがいます。
本人は、あまり悪びれた様子もありません。
「また忘れました」などと、当然のような顔でニヤニヤ笑っていたりします。
話を聞いてみると、お母さんが翌日の準備をしているという場合が多いようです。
子どもがきちんと伝えないかぎり、お母さんはつぎの授業で何が必要になるかは知らないわけですから、忘れものをするのは当然です。
ところが子どもは、自分で準備をしたわけではないので、ちっとも責任を感じないのです。
このような子どもは、勉強に対する姿勢がどうしても消極的になります。
時間割表を見ながら自分で準備をすれば、しぜんに授業に対する心の準備をすることができます。
子どもによっては、「あしたから新しい単元だな。今度はどんなことをやるんだろう」などと、期待感をふくらませることもあるでしょう。
しかし、お母さんが準備をしてしまうと、そういうチャンスが失われてしまうのです。
いつまでたっても受け身のままで、自分から学ぼうとする気持ちがなかなか出てきません。
忘れものをしないようにしつけるということは、結局、責任感を身につけさせるということにはかなりません。
自分のことは、自分でする。
その責任も自分にあるのだと、子どもに早いうちから教えてあげたいものです。
責任感をもつということは、言うまでもなく社会に出てからもたいせつなことですが、このように学力にも関係してくるのです。
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