問題をたくさんやらせるよりじっくり考えさせるほうがいい
子どもが20分勉強して、そのあいだに10問の問題を解いたとします。
そうしたら、おそらくお母さんは、「よくやったわね、がんばったわね」とはめてあげるでしょう。
でももし、同じ20分のあいだに一問しか解けなかった、あるいは一問を考え続けて、結局まだ解けていなかった、としたらお母さんはどうするでしょう。
「ほんとうに考えていたの? ほかのことを考えていたんじゃないの?」などと言ってしまうのではないでしょうか。
そうすると、子どもも、「時間のかかる難しい問題を考えるより、やさしい問題をたくさんやったほうがお母さんにほめられる」と思ってしまいます。
そして、ちょっと苦労しそうな問題にぶつかると、とりあえず飛ばしておいて、数だけこなすというようになります。
これは、「考える」という過程よりも、「何問解いた」という目に見える効果をだいじにする発想につながります。
矢指問題だけで数をこなすというのは、言ってみれば、野球の練習をするのに、ランニングや素振りなどの基礎的な練習ばかりして、ボールを打つ練習はなかなか当たらないからやらない、というのと同じです。
これでは、野球をしても、いつまでたってもヒットが打てるようにはなりません。
たとえ結果的には解けなかったとしても、一つの問題をじっくり考えるということは、それだけで、よい思考のトレーニングになります。
考える力は、考えることを繰り返すことによってしかつきません。
ですから、子どもが20分も考えたということは、とても素晴らしいことなのです。
できる問題を10問解くより、できない問題を考えてみるほうが、子供の学力を伸ばすためにはずっと効果的です。
子どもがよく考えた問題については、まずその「考えた」ということ自体をほめてあげてください。
「そんなに考えてたの。えらいわね」
「じっくり考えられるということは、お兄(姉)さんになった証拠ね」
というぐあいにほめられると、子どもには「考える」ことのたいせつさがわかってきます。
そして、その間題をかならず最後まで自力で解かせてあげてください。
考えても解けない、ということで、子どもの中にも欲求不満がたまっています。
それは、わかった、解けたという体験でしか解消できません。
ですから、「あとは答えを見て、やり方を確かめておきなさいね」というのはダメなのです。
子どもが、「考えるのはムダだ、答えを見たり、人に聞いたりしたほうが早い」というように考えてしまうからです。
もちろん、ヒントを与えたり、誘導してあげたりするのはかまいません。
ただ、教えすぎないことです。
「これこれこうだから、式はこうで、答えはこうなるわね」と、お母さんが説明してしまっては意味がありません。
これは、親が子どもに教えるときには、いつでも気をつけなければならないことです。
子どもがつまずいている問題は、大人から見れば簡単な問題ばかりですから、ついイライラして全部説明してしまいたくなりますが、そこはお母さんのほうもぐっとがまんすることがたいせつなのです。
お気に入りのブックマーク・RSSに登録 »
関連記事
サイトマップカテゴリー:子供がつぶれない為の勉強法、学習法
トラックバック(0)
http://yg-away.biz/mt/mt-tb.cgi/1830

