あいさつができない子は、消極的で学力も伸びにくい
塾にくる生徒の中には、大きな声で「こんにちは!」と言いながらはいってくる子どももいます。
また、こちらが「こんにちは」と言ってはじめて「こんにちは」と返事を返してくる子どももいます。
なかには、「こんにちは」と言っているのに黙ってわきをすりぬけていく子どももいます。
「知っている人に会ったらあいさつをする」これは、しつけの中でももっとも基本的なものの一つです。
身につけるのに、それほど苦労するとも思えません。
幼いころは、人見知りをするという一時期もありますが、小学生にもなったら、それは理由になりません。
あいさつができないと、「いちばん簡単なしつけもできていない子」ということになりますから、塾では、あいさつだけはできるまでやり直させるようにしているそうです。
あいさつというのは、人と人とのコミュニケーションの出発点です。
あいさつをかわすことによって、おたがいに「私はあなたとコミュニケーションをとる用意がありますよ」という態度を表明しあっているのです。
よく、仲たがいをしている友人どうしなどが、道で会っても横を向いてすれ違うというような光景がありますが、これは「いまは、君とはコミュニケーションをとらないぞ」という意思表示になるわけです。
子どものころから、あいさつをきちんとする習慣をつけることによって、誰とでもコミュニケーションできる姿勢がしぜんに身につくのです。
あいさつができない子どもは、ほかの場面でもその影響が出てきます。
たとえば授業中に手をあげるかあげないかもそうです。
手をあげるということは、先生とコミュニケーションをとるという積極的な態度です。
答えが「わかっていて」も手をあげなければ、先生には「わかっていない」としか伝わらないわけです。
学力をつけるためにはマイナスとなります。
もちろん、あいさつさえできれば学力が上がるなどと言うつもりはありません。
とても明るくて、あいさつも大声でするけれども、学力はいま一つという子どもも、いくらでもいます。
しかし、こういう子どもでも、あいさつができない子どもよりは、学力が伸びる可能性は高いと言えるのです。
あいさつは、学力を上げるために教えるものではありません。
ただ、あいさつのできないことが、学力の面ですらマイナスになる可能性があるのです。
将来、社会生活を送るうえで、そのマイナスははかりしれません。
「たかがあいさつ」と考えているお母さんは、ぜひ考え直してください。
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