これからの時代は、感受性が鈍いと一流大学に入れない!
社会環境の大きな変化に伴い、受験界で、大学入試における科目数の削減と、小論文入試の導入が進んでいるという話をした。
そして、その小論文では、社会的関心や、人生に対する主体的な姿勢、あるいは、自分で物を考え、感じとる力が必要であると述べた。
ここでは、感受性の強弱が、小論文入試にどういう影響を与えるかを見てみよう。
長い資料文の「要約」力にすぐれた学生は、ほとんど例外なく、「感想文」を苦手とするということだ。
逆に、すばらしい感想文を書く学生は、必ずと言ってよいほど、要約がまともに書けない学生の中にいるのである。
要するに、論理的で頭の回転の速い学生には、文章の上でも、自己表現のできない者が多いということだ。
それとは逆に、論理性や頭の回転ではパッとしない学生の中に、みごとな自己表現を示す学生がいるのである。
小論文入試において、「要約」+「感想文」というスタイルは、「分析力」を要求するタイプと並んで代表的なものである。
配点比率は、要約:感想文=3:7もしくは4:6である。
そうすると、従来型の秀才や才媛は、「要約」で高得点を上げても、「感想文」がまともに書けないために、総合点では、合格ラインには届かないことになる。
それに対して、従来は、どちらかと言えば劣等生扱いされた連中だが、自己表現はみごとだという学生が、「要約」の点は悪いが、「感想文」で、大量に得点することによって、総合点では、合格ラインに到達するということが起こるのである。
しかも、こうした傾向は、けっして二、三の大学ではなく、早稲田・慶応などの超一流大学において、起きているのである。
言いかえれば、子供のころから、勉強中心の生活で、知性ばかり磨き、感受性の育っていない学生は、もう一流大学になど入れない時代になりつつあるということだ。
逆に、勉強はそこそこでも、豊かな感受性を育ててきた学生こそが、一流大学に入りやすい状況が生まれつつあるということなのである。
これからの時代、一流大学に入るためには何が必要かということが、わかっただろう。
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