外からと内からの二つの動機づけ
心理学では、やる気などの動機づけには二種類あると考えられています。
一つは外からの動機づけ、もう一つは内からの動機づけです。
前者の典型的な例が「ものによる報酬」です。
それ以外にも、お母さんの「よくやったね」「がんばったね」というような言葉や、親子が視線を合わせてうなずいたりする、というのも含まれます。
報酬というと、ごほうびだけを連想しますが、われわれが何かしたときに本人にとってプラスだと思われる結果を伴ったら、それは全部報酬と呼んでいいのです。
人間の一生は、ものの報酬と切り離せません。
大人の場合、毎月の給料も外からのやる気を起こさせる報酬ですし、一般的に本人にとってプラスだと思われる結果を伴うと、すべてそれは報酬だと考えます。
つまり、われわれの生活は報酬でコントロールされていると言ってもいいのです。
もう一つの内からの動機づけとしては、自分で目標を設定して到達したときや、わからなかったものがわかった、あるいは自分の興味、関心、好奇心を満足させたときなどの喜びがあげられます。
これは他人から与えられるものではありません。
たとえば、一時期はやった「ルービックキューブ」というパズルがあります。
あれなどは、できたからといって誰かにほめられるわけでもなく、まさに解ける喜び、すなわち内からの動機だと言えるのです。
外からの動機づけから内からの動機づけへ
一般に学習をうまく進めるには、当初は外からの動機づけが有効で、それをいかに内からの動機づけに移行させるかということがたいせつです。
さきほど例としてあげた、大学に行っても子どもにものを与え続けて一種の中毒現象になるといったケースは、外から内への移行に失敗したケースだと言えます。
年齢が低いほど外からの動機づけが必要で、高学年になるにつれて内からの動機づけがふえてきます。
と同時に、その発達段階の中で外から内へという方向もあります。
つまり全般的な発達から見ると、外からの動機づけから内からの動機づけへと大きな変化があり、さらにそれぞれの段階で外から内へという、二次元で構成されているわけです。
そこで、たとえば学習習慣を身につけさせる場合、低学年の子どもには、お母さんの言葉による励ましがたいせつです。
ものをあげる必要はありません。
そして、その言葉の内容もすこしずつ工夫して変えていきます。
最初のうちは「がんばったね」でもいいのですが、「図鑑を読んでると楽しいでしょう」といったように対象そのものに興味をもたせるようなアドバイスに変えていくといいのです。
お気に入りのブックマーク・RSSに登録 »
関連記事
サイトマップカテゴリー:子供のやる気を引き出す方法
トラックバック(0)
http://yg-away.biz/mt/mt-tb.cgi/1865

