知識よりも知恵を教える
何人かの子ども達を連れて近くの公園へ散歩に行ったことがあります。
公園にはいろいろな草花が咲き乱れていました。
しかしいまの子どもはあまりそういう自然に関心を示しません。
すぐに飽きてしまいます。
「テレビ見たい」とか「帰ってテレビゲームする」とか口々に不満を言い出しました。
そのときです。
小学五年生の明美(仮名)さんが言いました。
「あ、これクローバーだ。この花で首飾り作れるんだ。こういう風に編んでいくんだよ。
田舎のおばあちゃんが教えてくれたんだ」
といきいきと草を摘み始めました。
すぐにかわいらしい首飾りができました。
何人かの子どももまねし出しました。
「簡単だね」とか「おもしろい。ここどうやるの」など明美さんに教えてもらいながらしばらく夢中で首飾りを作っていました。
与えられた遊びではなく、本当におもしろく夢中になれる遊びは自分達が工夫したときに生まれてきます。
おばあちゃんが教えてくれたクローバーで首飾りを作るということは遊びを工夫する知恵でもあるのです。
私達には長い歴史のなかで多くの人が体験してきた生活の知恵があります。
子育てのなかで学問的でないからと言って捨ててはいけない知恵がたくさんあります。
私達の生活を成り立たせているのはむしろ知識よりも知恵なのかも知れません。
子ども達にも知恵の大切さを教える必要があります。
知恵のある子どもこそ、少々のことでは負けません。
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