子育てで一番参考になるもの
小児科がよく受ける子育ての相談の一つに、
「いつから離乳食を始めたらよいでしょうか」
とか
「しつけはいつから始めればよいでしょうか」
といった、長い目でみた子育ての計画をたずねられることが最近多くなっているそうだという。
たしかに、育児にはそうした見通しをもってかかることが必要です。
それに、人間が人間を育てるのですから、理想やスケールの大きなもくろみがあってもよいでしょう。
子育てについて、医者にたずねたり、本を読んだりするのもいいでしょうが、
同じような子をもって悩んでいるお母さんどうしで意見や体験を交換すれば、もっといろいろなことが学べるはず。
そのほうが、より安心できるし、おたがいが育児についての考えを深めることができるようにみえます。
もちろん、離乳食をいつから、どのようにすすめるかなどは、いちおうの医学的な知識がいります。
ですが、実際にやるとなると、子どもや家庭の事情によって一律にはいかないのがあたりまえ。
サラリーマン家庭の主婦と共働きや自営業では同じようにいきませんし、よく食べる子と下痢しやすい子とではとうぜんやりかたがちがいます。
いたずらをどうするかといったことについても、生活は大いに関係します。
家具の少ない持家と調度の多いアパートでは、いたずらへの許容量にも差がでるにちがいありません。
きょうだいや年寄りがいるかいないかでも、お母さんのやりかたはずいぶんちがってくるようです。
子どもにはいろいろな「たち」があり、同じ「しつけ」をしても、ひとりひとり反応がとても異なります。
おとなしくて気の弱い子はちょっと叱っただけでべそをかくでしょうし、活動的で気が強い子は少々どなられても平然としています。
そんなとき、ほんとうに参考になるのは、医者や本からえた知識ではなく、いろいろな事情をもったほかのお母さんの体験ではないでしょうか。
育児の計画には、こうしたちがいをもっと取り入れてみたらどうでしょう。
たとえ医者に言われたり、本に書いてあっても、無理なことは
「そんなのできないわ」でいいのです。
あれこれと思いまどわずに自分のやり方をもつことが、育児を楽しくやる秘訣。
自信をもってマイプラン、マイペースでやってください。
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