子育てに関して自分を責めない
「こういう子どもにしてしまったのは私の子育ての失敗です。どんなことをしてもこの子を直してやります」と考えている親は結構います。
あるお母さんの話です。
子どもが中学二年生のときに、不登校を始めました。
それからすぐに「こんな自分にしたのは親のせいだ」と、お母さんに些細なことで乱暴をするようになりました。
確かに、子どもが小さいときに、共稼ぎをしていた関係で、子どもに無理をさせていたのも事実でした。
少しぐらい熱があっても、お母さんが休みを取れないために、我慢させて保育園に行かせたり、自分の急の仕事で退社が遅れて、お迎えに行くと保育園で一人で泣いていたこともありました。
子どもに言われて、自分は悪いお母さんだったと思うようになりました。
そのせいか、お母さんは
「子どもがこうなったのは自分のせいで、どんなことがあっても子どもの要求を受け入れなければいけない」
と思うようになりました。
子どもに暴力を振るわれ、胸の骨にヒビが入るくらいのパンチを受けても、
「自分がいけなかったからだ」と耐え忍ぶ生活を続けました。
お父さんが介入しようとしても「私がどうにかするからそっとしておいて」と言うだけです。
お母さんは仕事をやめて、子どもと一緒にいる時間が増えました。
子どもの暴力行為はますますひどくなりました。
真夜中に
「自分が寝られないのに、何で勝手に寝ている」
と一晩中起こされたり、
「こんなまずい飯、俺に食べさせる気か」
とお茶碗を投げつけたりもされました。
それでもお母さんはひたすら自分の責任だからと子どもの言いなりになっていました。
子どもは、
「親父はうるさい。あんな親父と別れろ。一緒にいるだけでも息が詰まる」
と言い出しました。
お母さんは
「子どもを助けるために、偽装離婚をしてほしい」
とお父さんに言い出しました。
どんな親でも子育てのなかには、一度か二度は、必ず失敗の経験はあるはずです。
しかし、だからと言って、それらの失敗がそのまま子どもの成長を決めるなどということはありません。
失敗の影響よりも、その失敗したことで自分を責めて、「子どもにすまない」とか「悪かった」などという気持ちを強く持ちすぎることの方がよくないのです。
どんな親でも、失敗のない子育てなどできません。様々な状況のなかで失敗するのです。
親が子どもに悪意を持って、悪い子どもに育てようと願っているということなどありません。
良い子に育ってほしいと願いながらも、結果として失敗した子育てをしてしまうのです。
成功する子育てを願うなら、まず親は過去の子育ての失敗を償うというような考えはやめなければいけません。
自分のせいで子どもがこうなったという考えをやめる必要があります。
最終的には自分の人生は子ども自身が選んでいるのだということを、このような考え方はどこかで否定してしまうことになるからです。
お気に入りのブックマーク・RSSに登録 »
関連記事
サイトマップカテゴリー:子育て
トラックバック(0)
http://yg-away.biz/mt/mt-tb.cgi/491

