子育てに疲れたら、公園でストレス解消
女性は子どもを産むと周囲から「お母さん」とよばれるようになりますが、子どもを産んだその直後から、問題なく子育てができるようになるわけではありません。
迷い、悩みながら、子どもといっしょに「親育ち」していくようなものです。
そうはいっても、子育てに悩みを抱えたままでいるのはとても不安です。
親育ちの過程では「こんなことで悩んでいるのは私だけじゃないか」「こんなことで落ち込んでしまう私は、ダメな母親なんだ」
と自分を責めてしまうこともあるでしょう。
そのようなときは誰かに相談し、新しい視点からの意見を開くことができれば、お母さんたちが「うつ」になる可能性は低くなります。
しかし、誰かに相談できない、あるいは相談できる人が身近にいないという状況におかれているお母さんが少なくないのも事実です。
地域で交流する機会も少なくなってきています。
また、仕事で忙しい夫とは、なかなか話し合う時間ももてないこともあるでしょう。
「疲れているだろうから」と、夫に遠慮してしまうのかもしれません。
しかし、小さい子どもを抱えていると外に出かけていくことは現実的に困難ですし、保育園にあずけるといっても、都市部ではなかなか簡単なことではありません。
ほかの人とコミュニケーションがもてない環境におかれやすいのが、今のお母さんたちの現状です。
でも、お母さんたちにだって、自分たちの世界をつくる力はあります。
そういう状況のなかから、自然発生的に生まれてきたのが公園なのです。
公園で子どもを遊ばせながら、お母さん同士で交流を深めている光景に、
「母親同士が集まって派閥を形成している」、「公園でのオキテを破ると仲間に入れてもらえない」、「公園で繰り広げられる母親たちのイジメ」
といった声が一部マスコミで報じられたりもしましたが、
公園は小さな子どもを抱えているお母さんたちが孤独感をふりきるには格好の場所だと、私は思います。
アメリカには、日本のように、お母さんたちが公園に集まっている光景はありません。
アメリカのお母さんたちには、そういう場所が必要ないというわけではありません。
日本のお母さんたちと同じように、アメリカのお母さんたちも子育てするなかで孤独になります。
でもアメリカでは危険な街が多く、公園はお母さんと子どもが安心してくつろげる場所ではありません。
そこでお母さんたちはどうしていたかというと、公園のかわりに教会に集まっていました。
教会の広い部屋で子どもたちが遊び、別の部屋ではお母さんたちが集まってミーティングをしたり、精神科医などの専門家の話を問いたりします。
アメリカではこのような場所が人為的に設定されていたのですが、日本の場合は、公園が自然にそういう場所になっているのです。
お母さんたちの知恵はすばらしいと、私は思います。
たしかにマスコミが、公園で繰り広げられるお母さんたちの確執を取り上げるということは、どこかで実際にそのようなことがあったからなのだと思います。
それを否定するつもりはありません。
見栄の張り合いや縄張り争い、イジメということは公園に限らず、いろいろな場所でみられるものです。
しかし、だからといってそれがすべてではありません。
ある一部の公園で起こった確執を、その一点だけでとらえると公園がまるで怖い場所のように思えてきます。
大切なのは、公園を「いいところ」「悪いところ」という観点で論じることではなくて、お母さんたち自身が公園をどうやって活用していくかを考えることなのだと思います。
ひとつの公園にこだわる必要はありません。
できる範囲内で、いろんな公園を渡り歩いて楽しんでいるお母さんたちもいます。
また、公園にこだわる必要もないでしょう。
インターネットを開けば、子育て奮闘中のお母さんたちのホームページがたくさん出てきます。
自分なりのやり方でけっこうですから、自分自身を孤独の底なし沼にハマらせないようにしていってください。
絶対に、「私はダメなお母さんなんだ」と思いつめないで、肩の力を抜いてもっと気楽に子育てをするようにすることが大切です。
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