子どもの可能性は無限です
母親の胎内に宿った生命は、この世に生まれ、子どもとして育ち、学び、やがては大人になって社会に参加し、家庭をつくり、新しい世代を育て、文化を伝承し、未来へと旅立っていきます。
子どもたちのこの旅は、人類の初めから始まり・人間の歴史の中で・世代を繰り返しながら永遠の未来へと続いています。
子どもは生まれながらにして心と体のプログラムを持っています。
心のプログラムのなかには・学習・思考・記憶などのプログラムがあり、家庭や学校などの生活の場でそれらを働かせて・未来に向けて人生の旅をする術を学んでいくのです。
モンゴルの子どもたちは、生まれたときから馬と生活を共にすることによって・馬に乗って草原を風のように走るようになります。
エスキモーの子どもたちは、何も見えない雪原で我が家へ帰る道を間違いなく見つける力を親や兄姉から学びます。
ポリネシアの子どもたちは、泳いで遊んだり、魚を釣ったりする生活のなかで、迷路のような島の問を手際よく航海する知恵を学びます。
アラブやトルコの子どもたちは、コーラソを高らかに繰り返し読みあげて、イスラム教の心を体得します。
それらはみな、子どもたちが心と体のプログラムを働かせて学んでいるからです。
私が第一に申し上げたかったことの一つは、子どもたちのこの心と体のプログラムが円滑に作動するようにするのが、子どもたちを取り巻く私たち大人の責務であるということです。
子どもたちにとっての環境は、どんなによくしてもぜいたくということはありません。
そのためには何をなすべきかについて、日ごろ私が考えていることを書かせていただきました。
第二に申し上げたかったことは、乳幼児期に親と子のきずなを太く豊かに作り、人間に対する基本的信頼がなければ、家庭でしつけもできません。
基本的信頼を持って、保育園・幼稚園・学校に入り、楽しく学び、遊び、先生や友人たちといろいろな人間関係を持つことにより、他人への思いやりばかりでなく、自主性をも育てることができるのです。
他人に頼らず自分の考えで行動する力ができるのです。
人間に対する基本的信頼は、子どもの心のプログラムにスイッチが入ったり、円滑に作動するのを助けているのです。
その基本的信頼は・心の中の愛のプログラム・そして信ずるプログラムにスイッチが入るからできあがるのです。
子どもたちの自主性は自発心(主体性、独立心)と自己統制心とから成り立っています。
求めたとき確実に親の支持や受容が得られるという自信が自発心を育てるのです。
それがさらに人間の基本的欲求と考えられる好奇心や探索心(いたずら心)のプログラムを働かせ・創造力へと発展していくのです。
そして同時に・基本的信頼は愛のプログラムを働かせ、自己以外を受け入れる性格、共感性、すなわち思いやりの心を育てることになるのです。
それは、他人の悩み、痛み、苦しみを読み取る知性を育てることを意味します。
また、自分の欲求に一方的に支配されないで、理性を持って行動する力が自己統制心ですが、それも基本的信頼が基盤となっています。
それが責任感や判断力、そしていろいろな認知力を育て、情操の発達にも関係してくるのです。
第三に申し上げたかったのは、教育の基盤としての理念にヒューマン・サイエンス(人間科学)を置くべきではないかという考え方です。
人間は・生物学的に見れば哺乳動物の霊長類の一種に位置付けられますが、文化・文明を持っているのが大きな特徴であり、それを作り上げるのは人間の心だと思うからなのです。
ヒューマンサイエンスは人間のすべてのいとなみ、細胞や臓器の機能から始まって、呼吸・循環から始まって芸術・宗教までを自然科学の立場でとらえようという理念です。
当サイトは、人間科学や心理学、脳科学の観点から、子育て、育児、教育での悩みを解決してもらうという目的があります。
少し難しい話になるかもしれませんが、なるべく分かりやすく解説します。
皆様の子供が精神的にも肉体的にも健康で、幸せになる為の「教育のヒント」がみつかれば幸いです。
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