子供の事故を防ぐには
幼い子をもつ親は、やれ机のかどに頭をぶつけないだろうか、やれへんなものを飲み込まないだろうかと、いつも気が気ではありません。
でも、幸いに大事にいたることはまれ。
ほとんどの子は転んだりぶつけたりをくり返しながら、すくすくと育っていきます。
ですから、多少のけがは目をつむってもかまわないと思います。
「あぶない、あぶない」と手を貸したり行動を制限ばかりしていると、ひとときといえども子どものそばから離れられませんし、
だいいち、子どもがしっかりと育つはずがありません。
自分で危険を察知し、反射的に回避する能力は、なん度か痛い目をしたりけがを経験しながら、からだが覚えてゆくものだからです。
かといって、まったく野放しにするわけにはゆかないのはもちろんのこと。
重い病気が減ってきた今では、一瞬のうちに命を奪いかねない事故は親によって最大の恐怖であることも確かです。
ですから、親は、「少々のけがはしかたないが、重大な事態はぜったい避けなければならない」というはざまで、苦心するほかないのでしょう。
ところが、重大な事故は、緊張感を欠き、安逸に流れたときに多く起きているようにみえます。
「はいはい」から歩けるようになった赤ちゃんに慣れ、要領めいたものをつかむと、
わが子が薬を口にし、高所から落ちるという可能性を、いつの間にか意識から遠ざけてしまいがちです。
いたずら盛りの赤ちゃんを「あ、やっているな」とほほえましく思いながら、それとなく注意を向けていれば大丈夫ですが、
親がなにかにかまけてこの存在を忘れると、ものをのどにつまらせたり、激しく転倒するといったことがおこってしまいます。
そこで、まずは、身のまわりから恐ろしい事故を招く状況をなくすことが、親としての最低限の義務になります。
熱湯は手の届かぬところに、ベランダには踏み台になるものを置けません。
わが子の性格と成長の過程から、あらかじめ起こしそうな事故を予測し、対策を講じておくことも、親に求められる責任でしょう。
また、三歳くらいまでは高いところから落ちるのと水におぼれるのが怖い。
ベランダには台になるものを置かない、ふろ場は水を張ったままにしないなどの注意は絶対必要です。
四歳前後からは交通事故が大敵。
この年ごろならかなり話も通じるので、まじめにルールを守らせるようにしたい。
同時に、おとなの責任として社会的に安全策をすすめる努力をすべきでしょう。
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