交友関係が子ども達のストレスになる
子どもの交友関係にも、また、様々な問題が発生しています。
心配なものの一つに、子ども同士の関わりの薄さがあります。
人と関わることのおっくうさを訴える子ども達が多くなってきています。
「自分一人でいるときが一番楽だ」、「友達と遊ぶと相手に気を使い疲れてしまう」
という子どもが多くなっています。
ある小学五年の女の子が言っていました。
彼女のクラスの女の子は毎日違った洋服を着てくるそうです。
彼女も気をつけて前の日と同じ洋服は着ないようにして登校していました。
ある日、お母さんの具合が悪く、弟の世話をしていて学校に遅刻しそうになりました。
あわてて前の日のセーターを着て、急いで登校しました。
幸い遅刻はせずにすみました。
ほっとしていると、早速クラスでもリーダー格の女の子がやってきました。
ちょっとした雑談の後、
「もしかして、このセーター昨日着てきたのと同じものじゃない?」
と聞いてきました。彼女は真っ赤になりながらも
「違うよ。似ているけど、これ別だよ」
とかろうじてその場をごまかしました。
でも相手の女の子は
「よく似てるわねー。色や柄がそっくりだわよ。こういうのがあなた好きなの」
と聞いてきます。
彼女はとても恥ずかしい思いをしました。
それからしばらくして、彼女の不登校が始まりました。
彼女のように最近の子ども達は過剰に自分を相手に合わせてしまう傾向があります。
たぶん彼女も
「今朝お母さんの具合が悪くて遅刻しそうになったので、同じ洋服を着てきたの」
と話してもそれでどうのということはなかったと思います。
しかしクラスの雰囲気が許してくれない感じにさせるのです。
この心理の裏には相手に嫌われることを恐れている子どもの心があるのです。
同じ仲間と言っても決して心を許せる相手ではなく、自分が嫌われないために、相手の調子に合わせた仲間関係がかろうじて成立しているのです。
本当に理解し合った仲間ではなく、表面的な仲間でしかないのです。
子ども達は当然のことながら仲間はずれにされることを一番恐れています。
どこかの仲間集団に所属することを第一義的に考えるのです。
子ども達のストレスは予想以上に仲間から起こってくるのです。
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