おむつをとる時、トイレトレーニングの進め方
余裕とユーモアをもって おむつがとれるのはほかならぬわが子の成長のあかしみたいなものですから、親ならだれだってできるだけ早くとりたいと思うのが人情です。
時期としては一歳半から二歳半のころがいちばんいいチャンスではないでしょうか。
このころには、排泄をコントロールする神経や筋肉が成熟するし、トイレを理解し親に便意を告げる知的能力も発達してくるからです。
ところが問題は、赤ちゃんにしてみれば「しつけられる」ということに対して、それに応えたいという気持ちと、
なんとなくしゃくで反発したい感情が複雑に交錯しているらしいのです。
だから、どのようにおむつがとれるかというのは、しつけようとする親の意志と、しつけられる子どもの意志の相互の関係でかなりちがってくるのではないでしょうか。
とすれば、「トレーニング」などといったドライで一方的な調教みたいにしないで、親と子の心がふれあうようなやりかたでするようにしたい。
少々でたらめがあっても、便意を告げることへの抵抗とトイレへの嫌悪感を固定しさえしなければ大丈夫。
そのためにはいやがるとき、しくじったときに、しつこくこだわらないようにするのが大切です。
だれでもおむつは早くとりたいですから、大いに奮闘したってかまいませんが、そこになにがしかの余裕とユーモアがほしいのです。
排泄のしかたは文化の様式ですから、それになじむよう、親やきょうだいのトイレを見せたり、食事の前後や昼寝からさめたときなど生活の区切りにトイレに連れていったり、
便器にかけたら「シーシー」とか「ウン、ウン」とか声をかけるのはいいことでしょう。
ともあれ、おむつをとるのは悲喜こもごも。
はじめからかんたんにとれてしまう子もいますが、なかなかという子のほうが多いようです。
懸命にやってもだめで、あきらめたとたんにできたというひともいれば、
成功して大喜びしていたら思いがけず部屋でジャーとやられたひとも(笑)
それをまた夫婦して、たがいの育てかたや遺伝のせいにしたり、たいがいは、まあそんな他愛のない騒々しさの中で、どうにかなってしまうものなのですが。
おねしょ(夜尿)
三歳までは、ほとんどの子が夜中におしっこをもらします。
だから、夜だけはおむつをあてているのが普通です。
また、四、五歳でも、五人にひとりくらいは夜中にもらす子がいます。
毎日という子もいますし、ときどきという子もいます。
どっちにしても、そういう子がどこか病気だというわけではありませんし、知能に問題があるわけでもありません。
ちょうど歩きだすのに早いおそいがあるのと同じだと考えておけばいいのです。
親としては、内心のいらだちもあるでしょうが、それは心の中におさめるか、ちょっぴり小言にもらすくらいにして、ふとんの始末だけをさっさとしてやったらどうでしょう。
「おちんちんがくさる」とか「学校に行けない」と脅したり、
ほかの子とくらべて「バカだ」「ダメね」などと子どもをおとしめるのは、もしかして一生にわたる劣等感を残しそうです。
早く「なおそう」と医者通いをしたり、叱ったりすると、緊張して、よけいにもらすようになりかねません。
夕食後にいっさい飲みものを与えないのも心ないことだし、水分の需要の多い子どものからだにとってよいことではありません。
せめて、夕食後は大量に飲むのだけ制限して、寝る前にトイレに行く習慣だけはつけたらどうでしょう。
夜中に起こすのは、かえっておねしょをつくるようなもの。
眠りが妨げられて、神経やホルモンなど排尿をコントロールする仕組みが乱れるうえ、その時間になると無意識的にでもおしっこをするくせがついてしまうといわれています。
夜中にもらしても目覚めないのなら、そのまま朝まで眠らせておくのがいいでしょう。
しかし、おしりがかぶれてきたら、もらしたころにそっと寝巻とシーツをとりかえてやってください。
ふとんが維持できなければ、「おねしょパッド」を買ってきて敷くか、本人がいやがらないかぎりおむつをあてておいてもかまいません。
ただ、いままでもらさなかった子が急におねしょをするようになったときは、なにか精神的な原因があるかもしれません。
思いあたるふしがあれば、それらの手当をしてやることが先決です。
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