赤ちゃんづれの旅行
目的によって臨機応変に
旅行のときに赤ちゃんをどうするかは、まず、その旅の目的やら性格によって違ってきます。
赤ちゃんだってひとりの人格と社会的な関係をもっていますから、それとのかかわりで旅行の是非はきめられなければなりません。
実家の祖父母が孫の顔をみたいと望んでいて、こちらもそれに応じる気持ちが強いときには、赤ちゃんはその旅行にしっとりと溶け込めるし、主役として当然欠かすわけにもいきません。
しかし、気がすすまないのに義理で連れていくとすれば、赤ちゃんを両親と祖父母のあいだで不安定にしてしまう恐れがあります。
そのようなときは、できるだけ双方で意向を交わし合って、いくにしろやめるにしろ、心を整えてからにしたほうがよさそうです。
出産につづく育児疲れで、実家に帰って休養したくなったら、赤ちゃんも連れていくことになるでしょう。
勤めのある夫にはまかせられないし、赤ちゃんがそばにいなければ寂しいにちがいないからです。
幸いに父親もまとまった休暇がとれるようなら、一家ででかけると、みんなが寂しくありません。
レジャーで、海や山、スポーツや観光に出かけたくなったときには、赤ちゃんのことをよく考えて、夫婦でじゅうぶん検討してください。
このばあいはまったくの親本位で、赤ちゃんはつき合わされるだけですから、赤ちゃんの体調を考えてがまんするか、無理のない程度にとどめるかしなければなりません。
どんなばあいでも、赤ちゃん連れの旅行では、夫婦の協力が不可欠です。
母親だけが抱きづめ、世話のしづめでは、母子ともにくたびれてしまいます。
運転、荷物運びなど、それぞれの力と体調に応じて、適当な「分業」も必要です。
旅先での環境や交際が赤ちゃんに煩わしいようなら、夫婦して守ってやる勇気を持たなければなりません。
ペースは、赤ちゃんに合わせてゆっくりと。
授乳やおむつの交換、睡眠など、いつもの習慣はくずさないのが、旅行を楽にするコツです。
もし赤ちゃんがぐずりだしたり、病気にでもなったら、予定を変更する度量ももっていなければなりません。
乗り物は、目的地までの所要時間、速度の加わり方、揺れ、混雑など、いずれも少ないほど楽です。
親子とも、生理的にも心理的にも、二、三時間以上の拘束は苦しいのではないでしょうか。
それをこえるときには、途中での休息を考えてください。
乗り物で注意すること
電車
うんとすいている電車を選べば、となりの空いている席に赤ちゃんを寝かせられて、親子とも楽です。
ただし、急停車にそなえて転げ落ちないようにしておくように。
込むおそれのあるときは、指定席をかならずとっておくこと。
禁煙車、禁煙席があればそこに乗るのはもちろんです。
冷暖房がききすぎているときは車掌に申し出てもいいし、込んでいて授乳やおむつの交換がしにくいときには、車掌室を使わせてもらってもいいと思います。
ミルクをつくるお湯は、ビュッフェか食堂車がついた電車ならそこでもらえるはず。
つくったミルクをさますのは洗面所でできるでしょう。
泣きだして座席でどうやっても泣きやまないときは、立ってゆするか、通路を歩くか、デッキにでてみるはかないでしょう。
他人の手前せつないですが、早く泣きやませようとあせるのは禁物です。
自動車
いちばんこわいのは事故ですから、細心の注意が必要です。次に心配なのが疲れ。
授乳とおむつの交換を目安に車をとめ、一日の行程は六〜八時間までに。
冷暖房をかけるときはおとなだけのときよりもゆるめにしてください。
車内の空気がわるくなりやすいので、パーキングのたびにしばらくドアを開けるなど、換気には気をつかってください。
車はとてもくたびれるので、目的地についたらゆっくり寝かすように。
飛行機
生後二週間をすぎれば乗せられますし、三歳までは無料です。
座席は禁煙席でスチュワーデスが近くにいるところを選ぶこと。
赤ちゃん用ベッドや授乳室がある便なら申し分ありません。
不自由を感じたらスチュワーデスにたのめば便宜をはかってくれるでしょう。
離陸のときは、縦に抱いて乳をふくませておくと耳が痛いのを防げるといわれます。
飛行中はつねにしっかり抱いて、ベルトを締めておくこと。
親だけトイレにいくときは隣のひとかスチュワーデスに預け、絶対にひとりで寝かせておかないこと。
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