赤ちゃん連れの外出
ひとにふれ、自然になじませる
天気がよい日には、だれだって家にはいたくないもの。
ひとりでは動くことのできない赤ちゃんだってその気持ちは同じです。
赤ちゃんも一ヶ月をすぎれば、外にだすことができるようになります。
ぽかぽか陽気に誘い出されるように外にでて、明るい光や花のにおい、木々の緑のなかに身をおけば、わざわざ「外気浴」だの「日光浴」だのと、自然を物理的な要素に分けて赤ちゃんの体への刺激にするといった意識は、どこかにとんでいってしまうでしょう。
「外気」は空であり、風であり、香りであり、「日光」は輝きであり、ぬくもりであり、色彩。
これらは、ただの皮膚や内臓への生理的な効果をはるかにしのいでいます。
赤ちゃんとの外出はこのような自然とのなじみをつくってくれるだけでなく、ひとびとにふれ、世のありさまを見聞きする機会ともなるでしょう。
見ず知らずのひとが不意にのぞきこんだり、あやしてくれたりします。
ときには抱っこしてくれるかもしれません。
その感じは、親とはずいぶんちがうのではないでしょうか。
赤ちゃんは、そうした喧騒のなかで、しだいにこの世となじんでいくのです。
外に出たときは、移動ばかりでなく、できるだけのんびりと座っているひとときをもちたいもの。
寒い季節でも風の強くない日だまりを、暑い季節でも木陰のすずしい風の通る場所を選べば、親子ともゆっくりできるのではないでしょうか。
外にいる時間は、のんびりと「そろそろ帰ろうか」といった気分できめてよいのでは。
用事での外出
用事で出かけなければならないときに、家にもう一人以上のおとながいなければ、赤ちゃんをどうするかが問題になります。
ごく短い時間、ゴミを捨てにいくとか、近くの店で小物を買ってくるといったことなら、赤ちゃんをひとりでおいていっても大丈夫でしょう。
眠っていたり、おとなしく遊んでいたりするのを兄はからい、ベッドの柵やふとんの具合などの安全を確かめて、急いで用をすませてください。
ただ、生まれて間もない子をうつぶせのままにしておくのは危険です。
ちょっとのあいだでも、鼻と口がふさがれば、窒息してしまう危険性があるからです。
乳をのませたあとすぐ寝かせて出かけるのも、吐いたときに気管をつまらせる恐れがあります。
三十分以上のまとまった時間がかかる用事のばあいは、赤ちゃんだけおいていくわけにはいきません。
だれかに預けるか、自分が連れていくか、用事の性質と、親子の体調と気分、天候などによって判断してください。
だれかに預けるばあい
預ける必要を感じたときは、遠慮せずに思い切って先方に頼むこと。
このばあいは、相手に対して平素から礼をつくしていることが条件になるでしょう。
頼む相手としては、近いことと、赤ちゃんを知っていて、親ともなじんでいてくれる人が最高でしょう。
そうした人とは、預けたことがきっかけになって、たがいに助け合える間柄になれそうです。
預けて出かける場合には、ついでに何件かの用事をまとめてすませてしまうようにしたらよいと思います。
郵便局、銀行、買い物など、要領よくすれば、けっこう回れるもの。
ただ半日以上かかる用事、冠婚葬祭とか、自分の病院行き、同窓会などのときには、すこしぐらい遠くても、親戚か、懇意な友人に預けたほうが気が楽かもしれません。
いっしょに連れて出るばあい
気楽な用事で、道中は安全、天気も上々といった日には、のんびりと親子で出かけるのもわるくないでしょう。
少々気の張る用事でも、赤ちゃんに無理をかけないですむのなら、いっしょにつれていったほうがいいかもしれません。
ただし、赤ちゃんを連れていく場合には、とにかく早く用を切りあげて帰ること。
せいぜい二時間以内でしょうか。
病院とか人ごみなど、病気をうつされやすいところは避けてください。
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