子供とお風呂に入る
赤ちゃんをおふろに入れるのはとてもたいへん。
でも、裸のわが子を抱いてお湯につけ、心をこめて洗ってやるのは、なんともいえない気分にちがいありません。
赤ちゃんの小さいうちは、ベビーバスがよく用いられますが、
あれはどうも「洗う」という感じのほうが勝っているのではないでしょうか。
もちろん、それでも十分に「おふろに入れた」という満足感があり、そのやりかたが楽ならば、べつに悪くはないのですが。
でも、どちらかといえば、生まれて間もない子でも、普通のおふろに親が抱いていっしょに入るほうが楽だし安全、
なによりも親子が肉体を密着させることができるので、これほど情のこもる入れかたはないのではないかと思うのです。
ただ、いっしょに入ったとき、自分も同時に洗ってしまおうとすると、ひどくあわただしいし、のぼせがち、とてもゆったりはできそうもありません。
とくにひとりだけのときは、脱衣場に置いた赤ちゃんのことが気がかりでならないでしょう。
これはベビーバスにしても同じで、ひとりだと不自由。
とにかく赤ちゃんのおふろはふたりがかりで入れるにこしたことはなさそうです。
とすると、いちばんは夫婦が揃うときに入れるのがよい。
そのために少々おそい時間になってもかまいません。
赤ちゃんのからだにとっても、入浴は清潔のためだけではない大きな意味があります。
血液循環がよくなる、身体機能をよくするといった効能は、まだ自分ではほとんど動けない赤ちゃんには、かっこうのエネルギーの発散になります。
ただ、おふろの温度には注意を払ってやりたいものです。
いちばんいいのは、まずおとなが入ってすこしぬるく感ずる湯加減にそうっとつけて、しばらく赤ちゃんのようすをみることです。
気持ちよさそうな顔で、息も落ちつき、手足は動かしても全体に不安がなくほぐれた感じがあれば、その温度が最適なのでしょう。
もし安定よく抱いていても落ちつかないようなら、静かにかきまぜながら、温度を上げてみてください。
そのときには温度計は必要ありません。
やむをえない事情でひとりのときはもちろん、ふたりのときでも落ち着いて、とくにころんだり、やけどさせないように。
湯上がりはゆっくりと、すこしさめてから衣類を着せること、このくらいで「湯ざめ」はしません。
銭湯
内ぶろがなければ、生後一カ月をすぎたら銭湯につれていってかまいません。
ただし、あまり込まない時間で、手伝ってくれるひとがいるときを選ぶのがよいでしょう。
赤ちゃんをだれかに預けるか、落ちる心配のない安全な場所に寝かせて、
自分だけ先に入浴をすませ、それから赤ちゃんを裸にしてしっかり抱き、すべらないように気をつけてお湯をつからせてやるのです。
それでも熱そうなら水を入れている蛇口のあたりにしたらどうでしょう。
洗うときはどっかりと座って、腕から落とさないように。
お風呂を嫌う子
裸にするだけで泣きだす子は、お湯につけようものなら震えて激しい泣き声をたてるでしょう。
そんな子は、うんときつめに抱いて、要所(頭、顔、耳の後ろ、首、わきの下、おへそ、陰部、肛門などくびれたところ)だけでも洗い、お湯につけるのもさっとすませたらどうでしょう。
あまりたいへんなら、毎日きちんと入浴させることもありません。
夏は洗うだけにして、お湯につけるのはやめてもよいし、冬なら二、三日に一度で間に合うと思います。
内風呂にひとりで入れる
次のような手順でやれば楽でしょう。
(1)冬には、脱衣場と浴室を寒くない程度に暖めておく(感じでよい)。
(2)赤ちゃんを、衣類を着せたまま、危なくないように脱衣場に寝かせて、おとなが先に入浴をすませてしまい(揚ぶねにつかってよい)、その後、湯かげんを少しぬるめにしておく(温度計は不要)。
(3)おとなが軽くからだをぬぐってから、赤ちゃんを裸にしてしっかり抱き、浴室の床にどっしり座って、ひざの上で「かけ湯」をしながら、石けんで全身を洗う。
(4)洗い終わったら、お湯に手を入れて赤ちゃんの好みの温度に調整し、赤ちゃんを抱きしめなおして湯ぶねに入り、ゆっくりとつかっていく。
(5)お湯につけたとき、赤ちゃんが気持ちよさそうにしていれば、のんびりあやしながら楽しむ。
お湯が熟そうなら少しずつ水をさし、ぬるそうなら温度をあげるセットをして静かにかきまぜる。
ノブから熱い湯を入れるのは危険。
「さし湯」は、面倒でも赤ちゃんを引き上げてからにする。
(6)お湯から上がったら、赤ちゃんを脱衣場に敷いたバスタオルに寝かせ、もう一枚のバスタオルをかけておいて、おとなが先に着てから(そのくらいのあいだは「湯ざめ」しないのでゆっくりでよい)、赤ちゃんに着させる(脱衣場でなく部屋につれていってからでもよい)。
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