赤ちゃんと遊ぶ
ときとともに赤ちゃんは家族の一員といった感じの存在になってくるでしょう。
顔つきは気心の知れるようすに変わってくるし、からだも丸みを帯びてひとを誘う魅力を持ってきます。
そのころになると、育児に追われていた親にも少し余裕が出てきて、子どもとつき合おうかという気分になるもの。
こうして、あの親バカといわれる「かわいがり」が始まります。
かわいさのあまり、大切に大切にという親の気持ちはわかりますが、
いまの育児にいちばん欠けているのは「動かす」ということではないでしょうか。
赤ちゃんも人間、動物の一種なのですから、動かずに寝かされてばかりいるのは、どんなにつらいかしれません。
それに赤ちゃんはそんなに弱い壊れものではありません。
うんと大胆に、もっと多くの時間、体を動かしてやってください。
暮らしの中に、折にふれて、動かしてやるチャンスはいくらでもあるはずです。
「赤ちゃん体操」を覚えるのも悪くありませんが、義務みたいになるとかえって苦になりますし、形式ばかりにとらわれるのは赤ちゃんにも迷惑です。
とにかく親と子おたがいが楽しむことがいちばんなのですから、「体操」なんかより自由な遊びのほうがずっといいのではないでしょうか。
ひざに乗せて「ギッタンバッタン」したり、
頭の上で「たかいたかい」したりするのは、それなりの運動量になりますし、
慣れて「キャッキャッ」と喜べば、かわいさもひとしおでしょう。
遊ぶのは、自然に、そのときどきの気分に応じてでいいと思います。
たとえ赤ちゃんが眠っていたり、かまわれるのが迷惑そうでも、かわいがりたくなったら、少しぐらいちょっかいを出したっていいではないですか。
もちろん、ひどく迷惑そうなときには遠慮するし、逆に赤ちゃんのほうから親を求めてくるときには、できるだけ応じてやる度量がなければならないでしょうが。
とにかく、赤ちゃんとはできるだけ遊んでほしい。
「あやしている」つもりが、じつは「あやされている」ような関係。
それが親と子のいつわらない姿なのかもしれません。
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