ミルクで育てる
どうしても乳房がよく張ってこず、赤ちゃんが始終泣きづめるようになったら、ミルクに切り替えるのもやむを得ません。
そのさい、母乳でないと病気への抵抗力が弱くなるとか、アレルギー体質になるとか、栄養と発育に偏りがおきやすいといった意見が気になるでしょう。
確かに栄養と免疫の点で母乳が優れているのは事実ですが、それも初乳、せいぜい一カ月くらいまでに強調されることです。
大切なのは、母乳かミルクかよりも、母と子の双方に無理ながんばりを強いないこと。
赤ちゃんを育てるのは日々の暮らしですから、母親が自分で選択を迫られていったん決断したら、あとはあっけらかんとミルクを与え始めるにかぎります。
子どもにわるいとか、だめな母親などと思いわずらうことなどまったくありません。
なんといっても、ミルクで育てる最大のメリットは父親にもやれるという点でしょう。
子育てにこれを生かさない手はありません。
哺乳瓶で授乳するときでも、赤ちゃんの息づかいは十分肌で感じることができますから、父親にもミルクをやってもらって、日頃一歩ひいている感のある男親を育児へと誘ってみたらどうでしょう。
ミルクを使うときには、どうしても数字にとらわれてしまいがちです。
ミルクの缶には一回の量と一日の回数の目安が書いてありますし、母乳とちがってミルクの場合は飲んだ量がはっきりわかるからです。
ここがむつかしいところだけれど、まずまず母乳と同じように好きなだけ飲ませていて大丈夫なのではないでしょうか。
飲みの悪い子だと心配になりますが、顔色も元気も良くて最低限の発育さえ確保していれば、あせらずにようすをみることです。
逆に、あんまり飲みすぎとか太りすぎと思われたらセーブしたくなるでしょうが、少々飲みすぎてもまあ大丈夫。
二、三カ月たつうちに大半が落ち着きます。
せめて一日一リットル、一回200ccをこえなければよいでしょう。
飲むのが少なくても、きげんがよく、体重が最低線を維持していれば気にしないことです。
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