おっぱいの上げ方
あせらず、自然体で
クスンクスンとぐずりはじめた赤ちゃんに、張りつめた乳房をあてがうと、むしゃぶりついて飲みはしてしまう。
そのときほど母親になったよろこびを実感することはないのではないでしょうか。
おっぱいをふくませるというのは、ただ育てるための栄養を与えるという行為ではありません。
母親と赤ちゃんの人間的な交渉として、たがいを探り合うという面が多分にあるものです。
ですから、うまく授乳できるだろうか、という不安はだれもがもたざるをえないでしょう。
理想どおりに飲ませようと気負えば気負うほど、かえってぎこちなくなってしまうよう。
型どおりの授乳法にとらわれず、自分にとって楽なやりかたを工夫してゆくようにしたいものです。
飲む間隔にしても、飲む量にしても、赤ちゃんによってじっにさまざまですから、だれもが同じようにはいきません。
だから、よその子とくらべて同じように飲まなくても気にすることはありません。
おっぱいがよく出ないばあいは不安になるでしょうが、産後一カ月くらいは調子に乗らないのがむしろ普通。
赤ちゃんが泣いたときに根気よくふくませていれば、たいていは、しだいによく出るようになるはずです。
逆に、乳房はよく張るけれど赤ちゃんがほとんど飲んでくれない、ようやく吸いついても、すぐ寝入ってしまう、といったときにも、じっと待つことが求められます。
時間がきたからといって無理におこして、乳首をふくませようとしても、だめ、かえっていらだちが増すばかりでしょう。
そんなときは、じっと赤ちゃんの寝顔に語りかけ、そっと抱くだけにしてください。
こだわりがすっと薄らいでゆくことでしょう。
授乳にあたっては、楽な姿勢でやるのがいちばん。
いつもきちんとしようと努めるより、疲れていれば寝ころび、興が向けばテレビや本を見ながらのほうがずっと気持ちよく飲ませられるにちがいありません。
そうしながらでも、赤ちゃんが飲みやすいように、そして苦しくならないように気をつけていれば、それでいいはずです。
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