幼稚園に通う
遊びの場として考えよう
幼稚園に対してはあまり大きくかまえないほうがいいようです。
しつけをしてもらおうとか、なにかを学ばせようとかすると、それが子どもに伝わってコチンコチンにさせてしまいがちです。
それよりもむしろ、幼稚園は遊びの場として考えるのがよいのではないでしょうか。
この年齢の子どもにとって、大勢の子どもといっしょにいることは、それだけですごく心おどることなのでしょう。
たとえひとり遊んでいても、ほかの子の存在がたえず気になるし、ちょっとでもチャンスがあればすぐに集まって遊びを広げ、関心がそれたりけんかで別れてもまた離合集散を繰り返します。
みんなでなにかをすることは、調子に乗った子にとっては、おもしろさも成果も倍増するにちがいありません。
一方、それをはずれた子はいい知れぬ疎外や孤高の感情をかみしめることになるでしょう。
いずれにしても、親からはえられなかった緊張した場面です。
そうしたなかで、子どもは自分を含めた人間、もろもろの事物への認識とかかわりを深めてゆくのでしょう。
幼稚園に行きだしたからといって、すべてを園中心にすることはありません。
子どもの育ちは、むしろ、家での暮らしや近隣でのつきあいや遊びで受ける影響のほうが大きいのです。
ですから、たとえ園の方針とちがうことがあっても、親は自分の信じる教育をつらぬくべきだし、その家庭なりの生活は守られてよいと思います。
園を学校の予備校にするのではなく、そうした生活を広める媒介として大切にしてほしいと思います。
園が終わってからの近所での自由な遊び、とくに友だちとの遊びは子どもが求めますし、いかにも楽しそう。
夏など長い休みもあることですから、仲良く遊べる友だちができるように親も協力してやってください。
そのためには、親どうしのつき合いがとっても大切。
親は親で気心の知れる友をつくり、子どもが仲良くなったら親もざっくばらんにつき合うようにしたいものです。
送り迎えにしても、初めのうちは親がついていくのもしかたありませんが、慣れてきたら、子どもだけで通わせるとか、親が交代で面倒をみるようにしたらどうでしょう。
幼稚園の選び方
とにかく近いのがいちばん。
遠いと、通うのがたいへんなこともありますが、それよりも、せっかく園でできた友だちと家に帰ってから遊ぶことができないのが難点です。
つぎに、ぎょうぎとかカリキュラムが厳しいところは敬遠したほうがよさそう。
じっさいに親子で見に行って、園児たちが、いきいきと、好きなことをして遊んでいるところがいいと思います。
それでいて乱れた感じがなければ最高でしょう。
それから、当の子どもとその園との相性もあるでしょう。
保育のしかた、先生、子どもたち、これら全体のかもしだす雰囲気が、うちの子にぴったりとか、まあまあとか、どうも合いそうにないといった感じは意外に大切です。
親にしても、園や親たちとの相性がよくなければ、なにかとやりにくいことが多くなるのではないでしょうか。
こうした懸念を確かめるためには、とにかく親子して候補にあがった園を見に行くのがいちばん。
そのさいは、一度だけでなく二〜三度みてまわれば、さらによくわかるでしょう。
自主保育について
子どもを幼稚園などにやるのではなく、親たちが呼びかけあってグループをつくり保育をする「自主保育」というやり方があります。
保育を専門家に預けるのではなく、自分たちの手でしようとするところに意義があります。
現にあちこちでそうしたグループが生まれ、それなりの成果をあげています。
ただ、じっさいにつくっていく過程では、施設の問題や専門家をどうするか、費用の面などさまざまな難問があることは事実です。
でも、そうした難問をひとつずつクリアしていけば、幼稚園などでは得がたいすぐれた保育を生み出す可能性を秘めています。
グループをつくるにあたっては、身近の知り合いから少しずつふやしていくのがよいでしょう。
10人以内か、せめて20人までにとどめたほうがよさそう。
いきなり不特定多数のひとを集めると、とりきめごとばかり多くなって、自主保育の聞達さが失われてしまうかもしれません。
また、自分では努力しないで、既成のグループに入れてもらって要領よく恩恵にあずかろうとするのは、自主保育のよさをこわすことになってしまいます。
グループの運営も、できるだけ形式的にしないで、親しい友だちか近所どうしみたいな関係にしたほうがよいと思います。
子どもを「保育する」といった感じが抜けて、家族ぐるみつき合うようにでもなれば最高でしょう。
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